周波数とは

電磁波は、電場と磁場が振動して空間を伝わる現象ですが、このとき、この振動を横軸(x)に時間をとって表すと、下図の様な振動(周期的な変化)をします。

そして、同じ変化を繰り返すところ(上の図では、「山」の箇所)の距離を波長と呼びます。
そして周波数とは、これらの波の振動が1秒間に何回、振動しているかを表しています。
1秒間に1回の振動をしている場合、1Hz(ヘルツ)、2回であれば2Hzとなります。

周波数が高い程、細かな時間差を捉える事が出来るので、測定分解能が向上します。
但し、周波数が高くなるほど減衰が大きくなるので、測定最大深度が浅くなる傾向があります。

ハンディーサーチシリーズの特長について

ハンディーサーチシリーズは送信波の最大周波数を高くして分解能を向上させながら、最大深度を伸ばしています。これは一見、これまでの話と矛盾するような内容ですが、レーダ波には、いくつかの種類があり、ハンディーサーチシリーズではインパルス・レーダーシステムを採用しています。この方式は無変調のインパルス型の送信波を放射することで、受信信号を復調することなく、瞬時に反射物の有無の判断や位置の測定が可能になるシステムです。
またハンディーサーチシリーズは低い周波数から高い周波数まで、色々な種類の周波数を含んだ信号を同時に放射する事が可能で、国産品ならではの高度な技術と、長年の技術の蓄積により、最大周波数を高くしても、浅いところから深い所の測定データを鮮明に表示する事が可能になっています。